エスカレートする喫煙規制<中>
奈良県の北西部にある人口約12万人の生駒市がこの春、一躍脚光を浴びた。3月27日に受動喫煙防止対策強化の施策を発表し、その中で4月1日以降の市職員の勤務時間内禁煙と、喫煙後45分間のエレベーター利用禁止を発表したからだ。ネット上にはさまざまな声が飛び交った。
「生駒市の対策に賛成。もっと厳しくしてもいいくらい」と評価する声がある一方で、「ここまでくると怖いわ」と否定的な意見も目立つ。生駒市の職員は813人。うち720人の健康診断の結果などから喫煙率は22・7%(平成29年)とされている。職員たちはすんなりと受け入れたのだろうか。
「今回の措置は通知ということで罰則はありません。国の受動喫煙防止対策も強化されていく情勢ですので、職員たちは、仕方ないなと協力してくれています。(利用禁止エリアを)エレベーター以外に広げることは考えていません」(生駒市人事課)