JOC「橋本聖子会長」誕生の裏に森喜朗元首相とバッハIOC前会長の影…オリンピズムは置き去りに

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 舞台裏はドロドロだったという。

 日本オリンピック委員会(JOC)は昨26日、都内で評議員会を開き、日本サッカー協会前会長の田嶋幸三氏(67)、東京五輪組織委員会会長を務めた参院議員の橋本聖子氏(60)ら30人の新理事を選出。その後の理事会で、JOCが1989年に日本体育協会から独立して以来初の投票により、退任する山下泰裕会長(68)に代わる新会長に橋本氏を選任した。任期は2年。JOCでは初の女性会長だ。

「当初、新会長候補はサッカー協会前会長の田嶋氏が最有力とされていました」とスポーツライターの津田俊樹氏がこう続ける。

「JOCの会長はこれまで、評議員会で新理事が選出されたあと、その新理事による互選で決められてきました。新理事が選出される前の内定段階で実際には会長候補が一本化され、だからこそJOCでは投票が行われなかった。密室人事だと常に批判がありましたが、今回も役員候補者選考委員会が事前に田嶋氏の一本化に動いたものの、守旧派から異論が出た。反発したのは一部のJOCの元役員や名誉委員らです。田嶋氏の出身母体であるサッカーが五輪においては主要競技ではないということもあり、五輪出場経験のある橋本氏の擁立に動いた。当然、橋本氏の後ろ盾でJOCに影響力を持ち続ける森喜朗元首相の影もチラつきます」

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