著者のコラム一覧
武田薫スポーツライター

1950年、宮城県仙台市出身。74年に報知新聞社に入社し、野球、陸上、テニスを担当、85年からフリー。著書に「オリンピック全大会」「サーブ&ボレーはなぜ消えたのか」「マラソンと日本人」など。

錦織圭「あり得ない不倫騒動」は“逆輸入アスリート”、日本社会をよく知らない日本人ゆえに起きた?

公開日: 更新日:

 あれは1998年の夏、テニスの全米オープンで滞在していたニューヨーク5番街でのことだ。

 コーヒーを飲んでいると、道の向こうを大柄な日本人が通る。メッツに在籍していた野茂英雄吉井理人だ。振り返る人もいたが、2人は談笑しながらのどかに人波に揺れていた。日本ではこうはいかない──。

 前回、長嶋茂雄さんが「何がイヤかって、煩わしさです」と話していたと書いた。弔問に訪れた松井秀喜が、長嶋さんと約束したことがあるが何かは言えないと話したそうだ。あの夏を思い出し、その約束は「日本に帰らない」ではないかと思った。

 松井はニューヨーク、イチローはシアトル、現役を終えても拠点を戻さない。帰ったら、自分も家族も大変なのだ。

 テニスの錦織圭不倫騒動が持ち上がった。妻子ある身、間もなく始まるウィンブルドンを欠場しながら女性と逢瀬を重ねる……ああ、そうですかという感じだが、押さえられた現場がなんとも錦織らしい。ユニクロのTシャツ、電動キックボードのLUUPを借りて都心でデート? 普通、あり得ないでしょう。圭君、フロリダじゃないんだよ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    白鵬のつくづくトホホな短慮ぶり 相撲協会は本気で「宮城野部屋再興」を考えていた 

  2. 2

    生田絵梨花は中学校まで文京区の公立で学び、東京音大付属に進学 高3で乃木坂46を一時活動休止の背景

  3. 3

    武田鉄矢「水戸黄門」が7年ぶり2時間SPで復活! 一行が目指すは輪島・金沢

  4. 4

    佳子さま“ギリシャフィーバー”束の間「婚約内定近し」の噂…スクープ合戦の火ブタが切られた

  5. 5

    狭まる維新包囲網…関西で「国保逃れ」追及の動き加速、年明けには永田町にも飛び火確実

  1. 6

    和久田麻由子アナNHK退職で桑子真帆アナ一強体制確立! 「フリー化」封印し局内で出世街道爆走へ

  2. 7

    松田聖子は「45周年」でも露出激減のナゾと現在地 26日にオールナイトニッポンGOLD出演で注目

  3. 8

    田原俊彦「姉妹は塾なし」…苦しい家計を母が支えて山梨県立甲府工業高校土木科を無事卒業

  4. 9

    藤川阪神の日本シリーズ敗戦の内幕 「こんなチームでは勝てませんよ!」会議室で怒声が響いた

  5. 10

    実業家でタレントの宮崎麗果に脱税報道 妻と“成り金アピール”元EXILEの黒木啓司の現在と今後