錦織圭「あり得ない不倫騒動」は“逆輸入アスリート”、日本社会をよく知らない日本人ゆえに起きた?
あれは1998年の夏、テニスの全米オープンで滞在していたニューヨーク5番街でのことだ。
コーヒーを飲んでいると、道の向こうを大柄な日本人が通る。メッツに在籍していた野茂英雄と吉井理人だ。振り返る人もいたが、2人は談笑しながらのどかに人波に揺れていた。日本ではこうはいかない──。
前回、長嶋茂雄さんが「何がイヤかって、煩わしさです」と話していたと書いた。弔問に訪れた松井秀喜が、長嶋さんと約束したことがあるが何かは言えないと話したそうだ。あの夏を思い出し、その約束は「日本に帰らない」ではないかと思った。
松井はニューヨーク、イチローはシアトル、現役を終えても拠点を戻さない。帰ったら、自分も家族も大変なのだ。
テニスの錦織圭に不倫騒動が持ち上がった。妻子ある身、間もなく始まるウィンブルドンを欠場しながら女性と逢瀬を重ねる……ああ、そうですかという感じだが、押さえられた現場がなんとも錦織らしい。ユニクロのTシャツ、電動キックボードのLUUPを借りて都心でデート? 普通、あり得ないでしょう。圭君、フロリダじゃないんだよ。