追加緩和の効果は2カ月 日本株「年明け急落」の最悪シナリオ
このまま株価は上がりつづけるのか。日銀が予想外の「追加金融緩和」を発表した31日、株式市場は755円も上昇、全面高となった。はやくも兜町からは「年末1万9000円」と景気のいい声が飛んでいるが、その一方「株価は年明けから急落」という見方も根強い。この先、株価はどう動くのか。
31日午後1時40分、日本銀行が「追加金融緩和」を発表した直後から平均株価は急上昇。終値は前日比755円56銭高の1万6413円まで上がった。
「まさか日銀が追加緩和するとは思わなかった。市場は不意打ちされた形です。ちょうど31日は、公的年金を運用するGPIFが、現在12%としている国内株式での運用割合を2倍の25%に引き上げると発表する日だった。しかも、朝刊は安倍政権が補正予算を編成すると報じていた。そこへ、追加緩和のニュースが飛び込んできた。これだけ好材料が揃ったら、株価が上がらないはずがありません」(大手証券マン)
市場では、1万9000円まで上昇するという見方が広がっている。株式アナリストの黒岩泰氏はこう予測する。