年金運用の株比率上げ報道 “塩崎厚労相銘柄”に市場が注目
株式市場は“塩崎銘柄”の話題で持ち切りだ。17日に新閣僚の資産が公開され、GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人=運用資産約127兆円)改革に前向きな塩崎厚労相の保有株も明らかになった。
「株長者大臣」と市場が騒ぐだけあって、保有銘柄数は閣僚トップの26(妻名義含む)、うち自身保有の上場銘柄は23に上る。
「個人投資家はGPIF改革に絡めて、塩崎大臣の保有株に株高期待が持てると考えているようです」(市場関係者)
塩崎大臣は武田薬品やパナソニック、デンソー、新日鉄住金、ブリヂストンなど優良株を大量に持っている。21日終値ベースの資産価値は合計6415万円(別表参照)。安倍政権がスタートした12年12月26日と比較すると、1800万円近くも資産価値は増加している。日経平均が1万6374円の年初来高値をつけた9月25日時点の資産価値は現在より約600万円多い7200万円ほどだった。ちなみに配当金(13年度ベース)も144万円(課税前)ある。
塩崎大臣の母方の祖父は、昭和20年に証券会社を興した人物。保有株のほとんどは相続されたものらしいが、株式相場が活気づけば資産額は自然とハネ上がる。