保阪正康 — 著者のコラム一覧

保阪正康作家

１９３９年、北海道生まれ。同志社大卒。編集者を経て「死なう団事件」でデビュー。「昭和天皇」など著書多数。２００４年、一連の昭和史研究で菊池寛賞。本連載「日本史　縦横無尽」が『「裏切りの近現代史」で読み解く歴史が暗転するとき』（講談社）として好評発売中。

保阪正康日本史縦横無尽

使節団の帰国とともに新政府内に新たな権力闘争が起きた

公開日：2019/11/12 17:00　更新日：2019/11/12 17:00

若き伊藤博文（写真）は大久保利通の能力と識見に信頼を寄せるようになった（Ｃ）国立国会図書館所蔵画像／共同通信イメージズ

　岩倉使節団は結果的に、日本の指導者間の関係を再整理することになった。彼らは現実を見つめる目や、これからの国づくりに何が必要とされているかを的確に見抜く感性と知性を持っていた。伊藤博文は長州の出身だから木戸孝允の子分のような立場であったが、使節団の旅を続けているうちに、大久保の能…

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【連載】保阪正康日本史縦横無尽

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