著者のコラム一覧
保阪正康作家

1939年、北海道生まれ。同志社大卒。編集者を経て「死なう団事件」でデビュー。「昭和天皇」など著書多数。2004年、一連の昭和史研究で菊池寛賞。本連載「日本史 縦横無尽」が『「裏切りの近現代史」で読み解く 歴史が暗転するとき』(講談社)として好評発売中。

陸軍と警察の意地の張り合いに天皇までが言及した

公開日: 更新日:
陸軍記念日に行われた大阪市内戦演習で淀川に小舟で架橋する兵士たち(1931年3月10日)/(日本電報通信社撮影)

 昭和8(1933)年6月17日に起こったゴーストップ事件は、10月になっても解決しない。最終的には陸軍大臣の荒木貞夫のところまで情報が届く。荒木は、大阪府警察部に謝らせるといきり立つ。皇軍の兵士に無礼極まりないと、警官が兵士を縛ったことが許されぬというわけだ。一方で警察部の上部… 

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