著者のコラム一覧
保阪正康作家

1939年、北海道生まれ。同志社大卒。編集者を経て「死なう団事件」でデビュー。「昭和天皇」など著書多数。2004年、一連の昭和史研究で菊池寛賞。本連載「日本史 縦横無尽」が『「裏切りの近現代史」で読み解く 歴史が暗転するとき』(講談社)として好評発売中。

ポーランドを分割したヒトラーとスターリンの「陰謀」

公開日: 更新日:
ヒトラー(右)とスターリンはともに戦争の「呼び役」と言われる(C)DPA/共同イメージズ

 日中戦争は結果的に近代日本の終焉を迎える引き金になった。この戦争の処理をめぐって、太平洋戦争が引き起こされ、日本は米国、英国などの連合国軍との戦争に入り、結果として崩壊の事態に至るのであった。昭和10年代とはその崩壊の道を歩んでいたのである。軍事指導者たちはその見極めがつかず、… 

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