公明が自民を裏切り、維新と「選挙協力」の現実味…両党の思惑合致でバーター成立

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 衆院東京28区の「候補者調整」が決裂し、対立がヒートアップしている自民党公明党

 公明党の石井幹事長は「東京における自公の信頼関係は地に落ちた」──と自民党の茂木幹事長に伝え、東京での“選挙協力の解消”を通告している。となると、1選挙区に約2万票あるとされる公明票は、どこに流れるのか。「公明は維新と選挙協力するつもりじゃないか」という見方が強まっている。

 もし、公明党が自民党を裏切り維新候補に協力したら、東京の自民党は総崩れとなっておかしくない。

■バーターは成立

「公明と維新が手を組む可能性は高いと思う。バーターが成立するからです。東京の選挙区では公明が協力し、関西の選挙区では維新が協力する──という取引です。いま公明党は、大阪(4)と兵庫(2)に合わせて6つ議席を持っている。維新の看板政策である『大阪都構想』に協力するのと引き換えに、維新が独自候補の擁立を見送ってきたからです。ところが、維新は『公明との関係をリセットする』と表明している。維新に対抗馬を立てられたら、6つとも公明は勝てないでしょう。いままで通り、候補を立てないで欲しいと考えているはずです。一方、維新は、次期衆院選では、東京の全30選挙区に公認候補を擁立し、獲得目標は8議席としています。しかし、前回、維新は小選挙区では1議席も取れなかった。喉から手が出るほど東京の公明票が欲しいはずです」(政界関係者)

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