著者のコラム一覧
原晋青山学院大学陸上部監督

1967年3月8日生まれ。広島県三原市出身。世羅高-中京大-中国電力。93年に主将として全日本実業団駅伝出場。2004年に青学大監督に就任。09年に33年ぶりの箱根駅伝出場を果たす。17年に箱根駅伝3連覇、大学駅伝3冠を達成。25年箱根駅伝を大会新記録で連覇。19年から青学大地球社会共生学部の教授を務める。

骨折で入院中ですが…ブラジルに惜敗した森保Jを巡る一部炎上報道で心が痛い

公開日: 更新日:

 地元・広島のテレビ局の番組収録で競輪場に出向き、バンクの内側のフラットなエリアで自転車をこいでいる最中、転倒して右足首を骨折してしまいました。現在、人生初の長期入院中なのですが、連日連夜「感嘆することしきり」です。

 入院先のベッドで思うことは、日本の医療体制の充実ぶり、そして医療関係従事者の皆さまの献身的なケア! 本当に頭が下がる思いです。ドクターのハイレベルな医療行為、ナースの手厚い看護、理学療法士の献身的なサポート……朝から晩まで本当にフル回転で働き、私たち入院患者は何ら不自由のない入院生活を送らせていただいています。本当に感謝です。

 ギプスを外して装具を付けるに当たり、義肢やコルセットなど装具を患者に合わせてオーダーメードで仕上げる国家資格の専門職・義肢装具士に初めてお会いしました。

 同じように親身になって対応していただき、ありがたい気持ちでいっぱいです。医療現場で患者を支える皆さまの仕事環境が向上し、ハードな仕事に見合った対価を受け取ることが当たり前になるように願い、僭越ながら私自身、何かお手伝いすることはないか、考えていきたいと思います。

 お知らせがあります。

 スポーツ庁などが後援するプロジェクト「RESPECTion!」の共同代表を務めさせていただいています。

 アスリートに対するSNSによる誹謗・中傷や過度な批判、画像や動画による性的ハラスメントが深刻さを増している昨今、アスリートたちが安心してスポーツに取り組むことができる社会を目指し、このプロジェクトがスタートしました。

 もちろんスポーツ界のみならず、日本の社会全体にも関わってくる問題です。まずはアスリートと団体・企業とメディアが三位一体となり、社会を変革していくアクションを起こしていきます。

 入院先でサッカーの北中米W杯を見ています。

 森保ジャパンはブラジルに惜敗しましたが、気掛かりな報道に接して心を痛めています。

 ブラジルの決勝点につながるミスをしたとして田中碧選手が、対戦前にブラジルについて言及した塩貝健人選手が、SNSで誹謗・中傷されているというものです。

 国を代表して奮闘するアスリートに対して、リスペクトの念を抱きながら応援、サポートすることから始めませんか?

 (取材・構成=絹見誠司)

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