朝ドラ「ブラッサム」の楽しみ方=たくましくスピーディーで、たっぷりな遊び心を堪能せよ!
朝ドラ「ブラッサム」が始まって1カ月。作家の宇野千代をモデルにした物語で、ヒロインの葉野珠を演じるのは石橋静河。両親は石橋凌・原田美枝子の2世俳優だ。
原田の若い頃は少女のあどけなさとオンナの情念が同居する危うい魅力を漂わせ、一筋縄ではいかない雰囲気があった。
一方、娘の静河はというと健康的ですくすくと育ったような伸びやかさがある。コンテンポラリーダンスが得意で、だからかオープニングで見せるダンスはいきいきと生命力を感じさせる。
母とはまた違った魅力があるが、時折見せる物憂げな表情やふとしたしぐさにやはり母娘だなあと思うこともしばしば。ドラマの方はとにかくスピーディーだ。もう少しじっくりと見せて欲しいような気もするが、考えてみればモデルの宇野千代は98歳とご長寿。明治、大正、昭和、平成と時代をまたいだ波瀾万丈の人生を描くから、これくらいのテンポで進めなければ描ききれないのだろう。
幼少期は父親(渡部篤郎の存在感が際立っていた!)に抑圧され窮屈そうにしていたが、父の死後、本来の自分を取り戻し、自分の世界を広げていく。好奇心のおもむくままに行動し、周囲の常識やしがらみにとらわれず、自分の人生を切り開いていく。そのたくましさが見ていて心地いい。


















