春名幹男(第48回)「インテリジェンスのプロはニュースをこう読む」
世界を揺るがした米国によるイラン核施設空爆。目下、イスラエル、イランとは停戦合意したようだが、もちろん、予断は許さない。「力」による強制は怨嗟を招き、一過性に終わる。それが中東の歴史でもある。イランの核開発、また、それに対するイスラエルの警戒、力による排除は今にはじまったことではない。
1981年6月、イスラエル空軍機F16がイラクで建設中のオシラク原子力発電所を空爆・破壊したし、2007年9月にはイスラエルがシリアの原子炉をF16とF15戦闘機で爆破した。