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相澤冬樹ジャーナリスト・元NHK記者

1962年宮崎県生まれ。東京大学法学部卒業。1987年NHKに記者職で入局。東京社会部、大阪府警キャップ・ニュースデスクなどを歴任。著書『安倍官邸vs.NHK 森友事件をスクープした私が辞めた理由』(文藝春秋)がベストセラーとなった。

森友事件は再び法廷闘争…財務省の手書きノートと音声データ「不開示」を雅子さん提訴へ

公開日: 更新日:

 森友事件が再び法廷で争われることになった。

 提訴するのは赤木雅子さん(55)。事件で文書改ざんを迫られ命を絶った近畿財務局の職員、赤木俊夫さんの妻だ。俊夫さんの上司のものとみられるノートを先月、財務省が不開示と決定したことについて、取り消しを求めて裁判に訴える。

 森友学園への国有地巨額値引きと、経緯を記した文書の改ざんを巡っては、財務省がこの1年間、雅子さんの求めに応じ、関連する文書の開示を進めてきた。問題のノートについても開示すると言明してきたが、先月14日、一転して不開示決定を出したことは、当時日刊ゲンダイ(4月15日発行)で報じた通りだ。

 財務省はノートが誰のものか明らかにしていないが、近畿財務局の管理職だとは認めた。このため、亡くなった赤木俊夫さんの上司だった統括国有財産管理官、池田靖氏のものとみられる。森友学園への国有地値引き売却の責任者であり、俊夫さんに公文書改ざんを命じた当事者でもある。ノートには事件の核心に迫るような新事実が記されているのではないかと期待されていた。

 一連の情報開示でこの1年間に約14万6000枚もの文書が開示されたが、全面不開示の決定はこれが初めてだ。それまでの「開示する」という発言をいきなり反故にしたのは、都合の悪い事実が表に出るのを避けるためではないだろうか。

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