著者のコラム一覧
森岡英樹経済ジャーナリスト

1957年生まれ。早稲田大学卒業後、 経済記者となる。1997年、米コンサルタント会社「グリニッチ・ アソシエイト」のシニア・リサーチ・アソシエイト。並びに「パラゲイト ・コンサルタンツ」シニア・アドバイザーを兼任。2004年にジャーナリストとして独立。

五味広文氏がSBI新生銀会長を退任へ 長銀国有化の当事者が後継銀会長に就いた因縁

公開日: 更新日:

 SBI新生銀行の五味広文取締役会長(77)が6月22日の定時株主総会で退任することが決まった。一方、入れ替わるように、日本銀行出身でこども担当相などを務めた小倉将信、元警視総監の迫田裕治、農林中央金庫元常務理事の藤崎圭の3氏が新任取締役候補として株主総会に付議される。

 五味氏は1972年に大蔵省(現財務省)に入省し、2004~07年に金融庁長官を務めた大物官僚だ。SBI新生銀行の前身・旧日本長期信用銀行が約3700億円の公的資金を注入され、一時国有化される主因となった金融監督庁(金融庁の前身)検査を部長として主導した経験を持つ。

 行政官としての圧巻は、02年7月に金融庁監督局長に就き、竹中平蔵金融担当相とともに日本の金融機関が抱える不良債権を強制処理させる「金融再生プログラム」、俗に「竹中プラン」と呼ばれる政策パッケージを推進したことだろう。この竹中プランにより、03年5月にりそな銀行に約2兆円の公的資金が注入され、実質国有化された。また、同年10月には、足利銀行も実質国有化された。

 こうした相次ぐ国有化を実質指揮した五味氏は、04年7月に金融庁長官に就き、07年6月までの3年間、金融行政をリードした。「3年長官は、大物の証し」(メガバンク幹

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