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馳月基矢作家

長崎県生まれ。2020年、「姉上は麗しの名医」でデビュー。同作が第9回日本歴史時代作家協会賞文庫書き下ろし新人賞を受賞。他の作品に「拙者、妹がおりまして」「義妹にちょっかいは無用にて」「蛇杖院かけだし診療録」シリーズなど。

公開日: 更新日:
イラスト・しまざきジョゼ

 碇吉が三人ぶんの麦湯を運んできた。お代わりがたっぷり入った急須も一緒だ。

「ゆっくり休みながら、話をするといい。俺は台所で仕込みをしている。何かあったら呼びなさい」

「ありがとう、碇吉さん」

 碇吉もおうらの様子から、何となく事情を察したに違いない。だが、そこ… 

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【連載】江戸おんな職人余録 第五弾 九州庵、おりょう 皐月の薬膳帖

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