著者のコラム一覧
島田裕巳宗教学者、作家

1953年、東京都生まれ。東京大学文学部卒業。宗教学者、作家。現在、東京通信大学非常勤講師。「葬式は、要らない」「死に方の思想」「日本の新宗教」、「日本人にとって皇室とは何か」など著書多数。

伊藤博文らの「皇室典範」をめぐる議論では、女性天皇や女系天皇を認めることが検討されていた

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 国会では、皇室典範の改正が議論されている。高市首相も、その案の取りまとめ役になっている衆議院の議長なども、今の国会で改正にこぎつけたい考えを表明している。

 しかし、そこにはさまざまな問題があり、中道改革連合やメディアは取りまとめ案に異議を申し立てている。果たして改正は実現するのか。まだその行方ははっきりしない。

 ここで一つ注目しなければならないのは、改正に対象になっている「皇室典範」という名称である。典範という呼び方は、これに限られるものだが、皇室典範も一般の法律と同じものである。だからこそ、国会で議論になり、改正への動きが進んでいるわけである。

 皇室典範も法律であるなら、本来「皇室法」などと呼ばれるべきだ。ところが、皇室典範は、もともと1890(明治23)年に、日本で最初の近代憲法、大日本帝国憲法が施行された際に定められたもので、その時点では法律ではなかった。

 典範とは、手本となる正しい事柄の意味があり、皇室典範は、天皇家の「家憲」という形で定められた。家憲とは、それぞれの家の人間が守らなければならない掟である。

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