「欧米人とはこんなに違った日本人の『体質』」奥田昌子著

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 言葉や肌の色が違うように、同じ人間であっても体質が違う。ならば、同じ生活習慣をもっていても欧米人がなりやすい病気、日本人がなりやすい病気があるのは当然。

 こうした当たり前の感覚を科学的に立証したものを集めたのが本書。例えば、「オリーブオイルを使う」「赤ワインを飲む」「ヨーグルトを食べる」などの食習慣は欧米で健康的と信じられており、日本でもそう考えている人は多いが、果たして本当なのか? 「トレーニングで筋肉を鍛えて基礎代謝をアップさせる」ということは日本でも健康常識として信じられているが、日本人に当てはまるのか? なども日本人の「体質」からみると、首をひねるものであることがわかる。

 著者は、京都大学大学院を卒業した内科医。大手化学メーカーの産業医として活躍しつつ、医学文献や論文の翻訳に携わっている。普段から国内外の最新の医学情報に接しているだけに「体質」の違いで「健康常識」が違ってくる、との考えは説得力がある。

 医学常識は日々変わるが、その基になる医学論文の多くは欧米人の手による“輸入品”。新しい情報というだけでそれに飛びつき、うのみにしてはいけない。(講談社 900円+税)

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