米倉涼子「ドクターX」で疑問…フリーの医者は本当にいる?

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 テレビ朝日系の人気ドラマ「ドクターX」(木曜夜9時から)の平均視聴率が初回から3週連続で20%の大台を超えたとして話題だ。たしかに米倉涼子演じる天才フリー外科医・大門未知子がしかつめらしい男どもを押しのけ、難手術をこなす様は痛快だが、ここでひとつ大いなる疑問。フリーの医者ってホントにいるの?

「現在日本には約1万人のフリーの医者がいるといわれています」

 こう言うのは医療ジャーナリストの松井宏夫氏。松井氏が続ける。

「ただし外科医はいないんじゃないでしょうか。なぜなら、外科医はみな自分で手術したがるので、外部の人には任せないからです。さらに医師自身もフリーになると訴訟リスクを個人で負うことになるので、外科医はフリーになりたがりません。フリーで多いのは麻酔科、婦人科の医師でしょう。いずれも1回の麻酔や分娩で10万~20万円の高額報酬が得られるからです」

 しかし、医師不足が叫ばれる時代。自ら望めばどこかの病院で常勤になれるだろうに、なぜわざわざ不安定なフリーになるのか。数年前まで都内でフリーの内科医だったA氏は言う。

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