“脱原発”弁護士が自らメガホン 映画「日本と原発」の説得力

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 幾多の“脱原発映画”の中で、本作が異彩を放つのは何よりこのケンカ上手にある。一般に、反原発ネタの映画は出演者やスタッフ、資金はもちろん、公開劇場を探すことすら困難とされる。事実、本作でも河合監督は数々の職業監督に断られ、出資予定者には途中で逃げられるなど辛酸をなめたという。確かに今後もあらゆる企業と付き合っていかねばならぬ専業の映画監督では、とてもここまでの“ケンカ”はできまい。数々の原発訴訟でリアルに闘う当事者だからこそ、ここまでやれたわけだ。

 劇中音楽は、かつて佐村河内守のゴーストとして世間を騒がせた新垣隆。監督たちの心意気に共感した彼が、映画のラストを渾身のスコアで盛り上げている。

(映画批評家・前田有一)

「日本と原発」Japan and Nuclear Powers
 11月8日からシネマート六本木で公開(2014年/日本/カラー/137分)

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