2度目の「ブルーリボン」 安藤サクラの“特異性”に絶賛の声

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■作品に溶け込みすぎて目立たない

 それでも実力はホンモノ。10年公開の映画「ケンタとジュンとカヨちゃんの国」では「ブスでワキガでバカ」という女の子の役を、12年の「かぞくのくに」(1度目のブルーリボン賞受賞作品)では北朝鮮に渡った兄を持つ在日コリアンの妹など、クセのある役を次々とこなした。映画批評家の前田有一氏がこう続ける。

「『愛のむきだし』では怪しい宗教団体の教祖の右腕という役だったし、『家路』では震災後にデリヘル嬢に復帰する母親の役を演じていました。本来、そういう難しい役や色気のある役を普通の女優がやれば浮いてしまうのですが、彼女の場合はあまりにも自然に演じているから、わざわざそこに目がいかない。どの作品にも溶け込みすぎて逆に目立たないのです。与えられた役を忠実に演じられる女優だと思います」

 サクラも自身を「人の操り人形でいるのが好き。監督に言われて全力を出すのが性に合っている」とインタビューで語っていたが、どんな役にも対応できるのは、毛並みの良さはもちろん、一筋縄ではいかない人生経験のタマモノだろう。

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