今、なぜ若尾文子なのか 大映時代の出演作一挙上映の真相

公開日: 更新日:

 若尾文子が時ならぬブーム――。大映時代の彼女の出演作を集めて上映する「若尾文子映画祭 青春」が27日から、新宿の角川シネマ新宿で開催される。上映本数はなんと60本。若尾にとっても、一人の俳優としても、かつてない規模の上映である。

 作品をちょっと並べてみると、その多くが映画史の中で重要な位置づけのものばかり。「祇園囃子」「赤線地帯」「しとやかな獣」「雁の寺」「『女の小箱』より 夫が見た」「卍」「氷点」「刺青」「華岡青洲の妻」などまさにキラ星のごとく。

 大映作品の権利を現在所有するのはKADOKAWA。同社が一人の俳優で、これほど多くの作品上映を集中的に行うのは、同じ大映出演作品の多い市川雷蔵ぐらい。

 では、なぜ今、若尾文子なのか。

 今も現役バリバリでCMに登場し、知名度が高い。テレビなどに登場するときの着物姿が、あでやかさと可愛さを兼ね備えていて、若い世代にも好印象を与えている。加えて、大映時代の彼女の出演作がDVDなどで今も人気を誇っている。しかも、監督は溝口健二や吉村公三郎、山本薩夫、増村保造、川島雄三といった巨匠、名匠で、一本一本のクオリティーがとても高いのである。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    “幼稚さ”露呈した佐々木朗希「報奨金事件」…ド軍日本人スタッフ2名が「7000万円超」もらえず?

  2. 2

    赤沢経産相“ナフサ不安”の呆れた責任逃れ シンナー不足「目詰まり」「解消済み」に塗装業界は不信感

  3. 3

    山本由伸の敵は身内ドジャースのヘッポコ捕手陣 自動投球判定システム「セルフチャレンジ」のススメ

  4. 4

    京都小6男児遺棄事件は急転直下! 父親逮捕で残る数々の「謎」…犯行動機は? 隠蔽工作も稚拙

  5. 5

    松本人志の地上波本格復帰を誘発? 消息不明だった板東英二が高須克弥氏のインスタに登場の意味深

  1. 6

    NHKドラマ10「魯山人のかまど」は早くも名作の予感! 藤竜也は御年84歳、枯れてなお色香漂う名演技

  2. 7

    楽天は“格安”、12球団監督の年俸はこうして決まる…出来高、日米待遇格差まで丸っと解説

  3. 8

    佐々木朗希"裏の顔”…自己中ぶりにロッテの先輩右腕がブチ切れていた

  4. 9

    「考える野球」に混乱と苛立ちが続く中、涙が出そうになった野村監督の声かけ

  5. 10

    田中将大 好調のウラに“病気”の克服…昨季との「決定的な違い」を元巨人投手コーチが解説