(2)見慣れぬ小童が泥だらけの手で
早春の小河内川は気まぐれだ。柔らかな陽光にさざめいていたかとおもえば、寒さに辟易した貌で水面をふるわせる。雨が近づいている今は、にわかに吹きはじめた寒風に抗おうとするかのように、尖った波を立てていた。
だが由衣が目をみはったのは、川の変貌のゆえではない。土手の叢に並べて…
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