「ルポ過労シニア」若月澪子著
「ルポ過労シニア」若月澪子著
今や定年を過ぎた60~64歳の8割、65~69歳の6割、70歳以上の半数が仕事を続けている。その背景には、低年金や貧困、孤独などさまざまな理由があるが、ひきこもりの子供を抱えていたり、教育ローンの返済が終わらず「子育てが終わらない」というシニアも急増している。
そのひとり、67歳のAさんは教育ローンの残債がまだ1000万円あり、時給1200円で得た賃金と年金の半分が返済に消えていくという。
ほかにも、派遣の仕事でその日暮らしを続ける貯蓄ゼロの64歳のDさん、著者自ら体験した病院の清掃パートで知り合った75歳のカズオさんや74歳のサチエさんなど。
21人の働くシニアの実態から日本社会のゆがみを浮き彫りにする。
(朝日新聞出版 957円)


















