侍Jメンバーが大谷翔平に「ファン目線」の情けなさ スター揃いのライバル国と勝負になるの?

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 フリー打撃でバンテリンドームナゴヤの右翼5階席に放り込む、飛距離160メートルの当たりを放ったのだから、さすがにメジャーの本塁打王のパワーはすさまじい。

 2月27、28日に行われた侍ジャパンの壮行試合の試合前だった。観客が大谷翔平(31=ドジャース)の打撃練習に大きな歓声を上げたのは無理もなかった。

 だが、大谷と同じ侍ジャパンの選手たちが「スゲー!」「マジか?」と目を白黒、口をあんぐりさせて仰天するのはどうか。

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「勉強になる」とか「自分に還元したい」と言う選手も中にはいたものの、ファンと一緒になって驚いていたのだ。

 2004年2月、レンジャーズのA・ロッドことアレックス・ロドリゲスがトレードでヤンキースに移籍、フロリダ州タンパのキャンプ地にやってきたときのことだ。

 フリー打撃が始まると、A・ロッドの放った打球は左翼の守備位置にいた松井秀喜の頭上を越え、次々と場外に消えていった。何しろ前年まで、3年連続ア・リーグの本塁打王。メジャーを代表するスラッガーのパワーにたまげた記者のひとりは松井に、

「自分の頭上を軽々と越えていく打球を見てすごいと思わなかった?」

 と聞いた。

 すると松井は苦笑しながら、

「あのね、(自分は)ファンじゃないんだからさぁ……」

 とアキレた表情を浮かべた。

 松井は当時、メジャー2年目。前年は16本塁打ながら打率.287、106打点でヤンキースの中軸としてリーグ優勝に貢献した。A・ロッドのパワーは認めても、ファンではないのだから感心したりはしない。その年はA・ロッドの36本に5本差の31本塁打を放ち、打率.298、108打点は打率.286、106打点のA・ロッドを上回った。同じ中軸打者としての矜持があったからこそ、09年のワールドシリーズでは9年ぶりの世界一に大きく貢献、MVPを獲得したのだろう。

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