3Dでセックス描写 カンヌで注目「LOVE」は日本公開可能か?

公開日: 更新日:

 24日に幕を閉じたカンヌ国際映画祭。多くの映画関係者が注目したのは、実はコンペティション部門で受賞した作品群ではなく、非コンペ部門で上映された「LOVE」だった。セックスや性器を3D映像で丸写しにするとんでもない作品である。

 監督はアルゼンチン出身のギャスパー・ノエ。これまで「アレックス」という作品で、イタリアのセクシー女優、モニカ・ベルッチを起用して大胆なレイプシーンを延々と撮るなど、過激な作風で知られる監督だ。

「LOVE」には、セックス描写ばかりか、何とおっ立った男根から精液が飛び散るシーンまであったそうだ。これが3D映像で観客側に迫ってくるのだから、おそらく多くの観客がのけぞったことだろう。

 3Dは今やあまり話題にならなくなった。飛び出す映像や奥行き感のある映像に、それほど魅力を感じなくなったからだ。しかし、3D映画であまり取り上げられていないのがセックスである。「LOVE」はそれを堂々とやってのけた。

 これが3Dの新たな突破口になるのかどうかはわからない。ただ、この分野で、セックスを果敢に描こうとする映画人が出てくるのは十分に予想できた。あとに続く人が出てくるかどうかは疑問だが、とにかく3Dという映像の特質を考えたとき、セックス描写まで来るのは必然と言える。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    米倉涼子“自宅ガサ入れ”報道の波紋と今後…直後にヨーロッパに渡航、帰国後はイベントを次々キャンセル

  2. 2

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  3. 3

    彬子さま三笠宮家“新当主”で…麻生太郎氏が気を揉む実妹・信子さま「母娘の断絶」と「女性宮家問題」

  4. 4

    アッと驚く自公「連立解消」…突っぱねた高市自民も離脱する斉藤公明も勝算なしの結末

  5. 5

    ヤクルト池山新監督の「意外な評判」 二軍を率いて最下位、その手腕を不安視する声が少なくないが…

  1. 6

    新型コロナワクチン接種後の健康被害の真実を探るドキュメンタリー映画「ヒポクラテスの盲点」を製作した大西隼監督に聞いた

  2. 7

    違法薬物で逮捕された元NHKアナ塚本堅一さんは、依存症予防教育アドバイザーとして再出発していた

  3. 8

    大麻所持の清水尋也、保釈後も広がる波紋…水面下で進む"芋づる式逮捕"に芸能界は戦々恐々

  4. 9

    “行間”を深読みできない人が急増中…「無言の帰宅」の意味、なぜ分からないのか

  5. 10

    万博協会も大阪府も元請けも「詐欺師」…パビリオン工事費未払い被害者が実名告発