邦画支える“老女優パワー” 「あん」「ゆずり葉の頃」連日満席

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 70代、80代の大物女優が元気だ。この道、50年以上の超ベテラン女優が出演している2本の作品が人気を集めている。「あん」と「ゆずり葉の頃」である。

「あん」には、樹木希林と市原悦子(79)が出演。樹木はどら焼き屋を手伝う元ハンセン病患者の老女を演じ、市原は樹木と同じ療養所にいた女性の役。2人は何と、映画初共演だという。

 この興行がちょっとすごいことになっているのだ。全国では80館の公開ながら、11日間の累計で興収1億7000万円を突破。2億円超えも間近だ。連日満席状態が続く都内・新宿武蔵野館ではこう分析する。

「年配の女性に加え、カンヌ出品の話題もあって、若い男女も多い。樹木さん、市原さんには多くのテレビなどに出演して映画のPRをしていただき、映画にかけるお2人の熱い姿勢が伝わった」

「ゆずり葉の頃」には企画にも関わったといわれる八千草薫(84)が出演。一枚の絵に託された老女の強い思いが過去から現在に至る長い時間のなかで繊細に描かれる。共演は仲代達矢で、八千草が慕う男性を演じ、彼女をもり立てる。

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