(5)「標準治療」は科学的根拠に基づいた最良の選択肢
がんの情報を集めていると「標準治療」という言葉をたびたび目にします。標準があるならもっと上がありそうだと勘ぐってしまうかもしれませんが、「今現在考えられるもっとも安全で最新の、誰でも受けることができる科学的根拠(エビデンス)に基づいた治療」のことを指します。もちろん標準治療=公的保険が適用され、患者の金銭的負担は抑えられます。
もし新たな治療法が出てきた場合はランダム化比較試験(RCT)を繰り返し、その効果と安全性が従来のもの以上と広く認められれば標準治療はアップグレードされます。標準治療を各学会が定期的にまとめて「診療ガイドライン」を作成し、医師はそれを基に治療を進めていきます。
実際の現場で患者が診療ガイドラインを目にすることはほとんどありません。診療ガイドラインに基づいた治療方針を、医師が患者に説明することになります。医師選びの回でも触れたように、いかに専門用語を使わずわかりやすい説明をし、患者に納得してもらうかは医師の力量にかかっているともいえます。
説明を受けたけれど不安が残る場合の解決法としては、がん診療連携拠点病院に設置されている「がん相談支援センター」に相談するのがいいでしょう。ここは治療だけでなくお金や精神的なつらさ、仕事との両立など、あらゆる相談事に応じてくれる体制が整っています。その病院の患者でなくても、匿名でも構いません。全て無料です。


















