著者のコラム一覧
鈴木英介株式会社イシュラン代表取締役

東京大学経済学部、ダートマス大学経営大学院卒。「納得の医療を創る」を目指し株式会社メディカル・インサイト、株式会社イシュランを創業。医療メルマガ「イシュラン」は会員数10万人超。著書に「後悔しないがんの病院と名医の探し方」。

(5)「標準治療」は科学的根拠に基づいた最良の選択肢

公開日: 更新日:

 がんの情報を集めていると「標準治療」という言葉をたびたび目にします。標準があるならもっと上がありそうだと勘ぐってしまうかもしれませんが、「今現在考えられるもっとも安全で最新の、誰でも受けることができる科学的根拠(エビデンス)に基づいた治療」のことを指します。もちろん標準治療=公的保険が適用され、患者の金銭的負担は抑えられます。

 もし新たな治療法が出てきた場合はランダム化比較試験(RCT)を繰り返し、その効果と安全性が従来のもの以上と広く認められれば標準治療はアップグレードされます。標準治療を各学会が定期的にまとめて「診療ガイドライン」を作成し、医師はそれを基に治療を進めていきます。

 実際の現場で患者が診療ガイドラインを目にすることはほとんどありません。診療ガイドラインに基づいた治療方針を、医師が患者に説明することになります。医師選びの回でも触れたように、いかに専門用語を使わずわかりやすい説明をし、患者に納得してもらうかは医師の力量にかかっているともいえます。

 説明を受けたけれど不安が残る場合の解決法としては、がん診療連携拠点病院に設置されている「がん相談支援センター」に相談するのがいいでしょう。ここは治療だけでなくお金や精神的なつらさ、仕事との両立など、あらゆる相談事に応じてくれる体制が整っています。その病院の患者でなくても、匿名でも構いません。全て無料です。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    侍ジャパンは2028年ロス五輪“出場”すら危うい現実 27年プレミア12が目先の焦点に

  2. 2

    サヘル・ローズさん「憲法9条がある日本は世界に平和を訴える独自の役割がある」

  3. 3

    横浜銀蝿Johnnyさん「キャロル『ファンキー・モンキー・ベイビー』のイントロと革ジャンを着て歌う姿にシビれた!」

  4. 4

    松重豊「孤独のグルメ」続投の裏にある《諸事情》とは…63歳ゴローさんがやめられない理由

  5. 5

    高市外交を「日本の恥」だと批判続出! 夕食会で踊り狂う写真をホワイトハウスが“さらし上げ”

  1. 6

    WBC惨敗は必然だった!井端監督の傲慢姿勢が招いたブルペン崩壊【総集編】

  2. 7

    “性的暴行”ジャンポケ斉藤慎二被告の「悪質性」法廷で明らかに…邪悪が跋扈する歪んだテレビ業界の権力構造

  3. 8

    相次ぐ海外勢欠場の幸運…日本勢は異例の“棚ボタ”メダルラッシュへ【25日開幕フィギュア世界選手権】

  4. 9

    『スマスロ ミリオンゴッド』が4月に登場 史上最高の射幸性を誇った初代『ミリオンゴッド』の伝説

  5. 10

    元ジャンポケ斉藤が裁判で無罪主張の裏で…妻・瀬戸サオリの“息子顔出し”と"名字"隠し投稿の意味深