著者のコラム一覧
保阪正康作家

1939年、北海道生まれ。同志社大卒。編集者を経て「死なう団事件」でデビュー。「昭和天皇」など著書多数。2004年、一連の昭和史研究で菊池寛賞。本連載「日本史 縦横無尽」が『「裏切りの近現代史」で読み解く 歴史が暗転するとき』(講談社)として好評発売中。

シリーズ「占領下の日本社会」(91)占領政策の転換と「巡幸」の変容…「人間天皇」から「西側陣営の手駒」へ

公開日: 更新日:
横浜税関で記者団に語るドッジ氏(中央)。後方右端はマッカート少将(GHQ経済科学局長)、その隣はリード博士(1950=昭和25=年10月7日)/(C)共同通信社

 天皇の全国巡幸もまた戦後史の政治的儀式に変質していった。それも占領前期が言わば「天皇の脱神格化」「人間天皇」への道筋だったとすれば、占領後期では、天皇は東西冷戦下の西側陣営に日本を引き留める「有力な手駒」と言うべきかもしれなかった。巡幸自体が、ある種の目的を持って行われるように… 

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