「自治体は何のためにあるのか」今井照著
「自治体は何のためにあるのか」今井照著
自治体の本来の仕事は「そこで暮らす人たちの生活を維持する」ことだと著者は言う。しかし、国自体が低成長期からゼロ成長期に移行するに従って、各自治体の財政状況の良し悪しは、それぞれの地域経済に原因があるかのようにいわれるようになり、自己責任論のひとつとして自治体にも「稼ぐ」責任が求められるようになった。国はそのための補助金や交付金を用意して、コンサルタントやアドバイザー、国家公務員を自治体に派遣して「官民共創」の名のもと、それらのお金を使う事業を計画させてきた。自治体側も国の政策や制度に協力して事業の実施に邁進し、多額の公費が費やされてきた。
本書は東北の町で起きた事例などを取り上げ、自治体と地方自治の課題と今後を考える論考。
(岩波書店 1034円)


















