「どうぶつ寝顔図鑑」茜灯里監修

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「どうぶつ寝顔図鑑」茜灯里監修

 世の中には、まれに手にするだけで幸せな気分になる本がある。本書がそれだ。ただでさえ可愛い動物たちの、その寝顔だけを紹介する「反則級」の写真図鑑なのだ。

 その言葉が、決して大げさではないことは表紙からでもお分かりだろう。

「へそ天」と呼ばれる無防備な姿で天真爛漫に寝ているのは三毛猫の赤ちゃん。他にも兄弟が頬を寄せ合い「団子」状になって眠る茶トラの子猫などに始まり、秋田犬やラブラドルレトリバーなどの犬、お母さんのお腹を枕に眠るコツメカワウソやフェレットなど、さまざまな動物たちの赤ちゃんの寝顔がずらり。

 さらに、子供が入っているお腹の袋を抱擁するように眠るニューギニアの森にすむセスジキノボリカンガルーの親子や、これでもかと体を折り曲げ、親子で同じスタイルで眠るコウテイペンギン、雪景色に溶け込み、ほほ笑んでいるように幸せそうな顔で眠るシロフクロウなど、160匹もの動物たちの寝顔を紹介。

 普段は精悍な顔をしているブラックジャガーやチーターなどの猛獣や、アシカやタテゴトアザラシなどの海獣もいる。

 体が重いので横になるのが負担になるゾウは、体ではなく脳を休めるために1日2~4時間ほど立ったままうたた寝するが、数日に1回は横になって深く短く寝るという。

 またクジラの仲間や渡り鳥は大脳の左右の半球が片方ずつ交代で眠る「半球睡眠」。ヨーロッパとアフリカ大陸を行き来するヨーロッパアマツバメは、空から落ちないよう半分ずつ脳を休めながら10カ月間着地することなく飛び続けるという。

 それぞれの動物たちのそんな睡眠にまつわるウンチクもたっぷり。

 眺めているだけで、疲れを癒やし、心地よい眠気が催してくる一冊だ。

(オレンジページ 1650円)

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