パラマウントがワーナー買収…トランプ大統領に近い資本が米国メディアをのみ込む
アメリカの巨大メディアが、別の大手グループをのみ込もうとしている。それだけならただの業界再編に見えるかもしれない。だがそれが、トランプ大統領と政治的に強く結びついた買収だとしたらどうだろう。
昨年12月、世界最大級のストリーミング企業ネットフリックスが、映画・メディア大手のワーナー・ブラザース・ディスカバリーの買収計画を発表。超巨大企業の誕生かと大きな注目を集めた。ところが、より有利な条件を提示したとされる別の映画会社パラマウントが、買収戦に割って入った。
この電撃的な横入りの背後には、トランプ氏の影を指摘する声もある。というのも、割り込んだパラマウントの中核には、トランプ氏に極めて近いオラクル創業者ラリー・エリソンとその息子デビッドがいるからだ。
ラリー・エリソンは共和党の大口献金者で、トランプ政権下で進められているTikTokの米国事業再編でも、オラクルが重要な役割を担うとみられている。息子の会社スカイダンスは去年パラマウントを買収したばかりだが、それ以降、傘下で4大ネットワークのCBSテレビの空気が変わった。トランプ支持の論客が幹部に就任。ニュース番組への政治的配慮を疑う声が内外から上がった。トランプ氏を風刺してきた番組の終了も、そうした疑念を強めた。


















