日銀の利上げに暗雲…米・イスラエルのイラン攻撃で日本で値上げラッシュが進む

公開日: 更新日:

「強い日本経済をつくる」が高市首相の一丁目一番地だが、盟友であるはずのトランプ米大統領の大暴走によって、いよいよ日本経済の先行きは見通せなくなってきた。米国とイスラエルが仕掛けたイラン攻撃をキッカケに、円安・物価高に拍車がかかりそうだ。

 緊迫する中東情勢を受け、日本時間2日朝のニューヨーク市場では原油先物価格が約8カ月ぶりに、一時1バレル=75ドル台に急上昇した。

 原油の約95%を中東に依存する日本にとって、原油価格の上昇は国民生活に直結する。

 中東から日本へ向かうタンカーの8割が通るホルムズ海峡は現在、事実上の封鎖状態。日本には254日分の石油備蓄があるため、すぐには供給途絶にはならないが、問題はイラン攻撃による中東情勢の混乱が長期化した場合だ。

 きのう(3日)の衆院予算委員会で、高市は追加の経済対策の必要性を問われ、「現時点では原油やLNG(液化天然ガス)価格の動向、エネルギー価格の変動が物価に与える影響をよく見ていくことが先決」と強調。戦争の長期化を念頭に、2026年度補正予算案を編成する可能性に言及したものの、「今、直ちに電気・ガス代の支援延長を判断する段階にはない」と言い切った。

 影響を注視するとはいえ、今こそ高市が好きな「危機管理」のあり方が問われる。

 野村総合研究所エグゼクティブ・エコノミストの木内登英氏の試算によれば、原油価格が約3割上昇した場合、国内のガソリン価格は1週間程度の後にリッターあたり200円超に上がる。3~4カ月後にはガス代が6~9%、電気代が6%程度上昇することが見込まれ、半年後にはプラスチックなど石油関連製品の価格にも波及する恐れがあるという。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • トピックスのアクセスランキング

  1. 1

    ローム、東芝・三菱電機が統合へ…パワー半導体をめぐる3社連合をデンソーが買収か

  2. 2

    赤沢経産相“ナフサ不安”の呆れた責任逃れ シンナー不足「目詰まり」「解消済み」に塗装業界は不信感

  3. 3

    やはり万博EVバスは現場でも悪評ふんぷんの“いわく付き”だった…販売元が負債57億円で再生法申請

  4. 4

    高市首相「私の悲願」やはり出まかせ…消費税減税「断念」に向け経済界・財務省・自民党・マスコミが包囲網

  5. 5

    原油、LNG、ナフサ…高市首相「年明けまでは大丈夫」に「その後は?」と身構える産業界

  1. 6

    ホルムズ“二重封鎖”でも高市政権はバラマキ継続 ガソリン補助金10兆円突破確実で高まる財政破綻リスク

  2. 7

    麻生太郎氏に「10月政界引退説」 派閥の「裏金疑惑」拡大で窮地…気づけば孤立無援

  3. 8

    中小・零細企業で「従業員退職」倒産が急増…賃上げしたら経営難、しなければ人材難で八方ふさがり

  4. 9

    原油100ドル超え常態化で家計逼迫の夏が来る…経常利益率20%消失、5割超の企業「3カ月で価格転嫁」

  5. 10

    庶民生活は100円ショップ頼りに…GW旅行者数は好調も、「情報」と「生活費」は節約志向

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    “幼稚さ”露呈した佐々木朗希「報奨金事件」…ド軍日本人スタッフ2名が「7000万円超」もらえず?

  2. 2

    赤沢経産相“ナフサ不安”の呆れた責任逃れ シンナー不足「目詰まり」「解消済み」に塗装業界は不信感

  3. 3

    山本由伸の敵は身内ドジャースのヘッポコ捕手陣 自動投球判定システム「セルフチャレンジ」のススメ

  4. 4

    京都小6男児遺棄事件は急転直下! 父親逮捕で残る数々の「謎」…犯行動機は? 隠蔽工作も稚拙

  5. 5

    松本人志の地上波本格復帰を誘発? 消息不明だった板東英二が高須克弥氏のインスタに登場の意味深

  1. 6

    NHKドラマ10「魯山人のかまど」は早くも名作の予感! 藤竜也は御年84歳、枯れてなお色香漂う名演技

  2. 7

    楽天は“格安”、12球団監督の年俸はこうして決まる…出来高、日米待遇格差まで丸っと解説

  3. 8

    佐々木朗希"裏の顔”…自己中ぶりにロッテの先輩右腕がブチ切れていた

  4. 9

    「考える野球」に混乱と苛立ちが続く中、涙が出そうになった野村監督の声かけ

  5. 10

    田中将大 好調のウラに“病気”の克服…昨季との「決定的な違い」を元巨人投手コーチが解説