映画ヒット 主役もPRも万全にこなす大泉洋というブランド

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 時代劇の「駆込み女と駆出し男」がヒットしている。最終の興収で10億円を超える見通しだ。昨年は「超高速!参勤交代」が15億5000万円のヒット。時代劇にちょっとした光が当たっている。いずれも松竹の製作だ。

「駆込み女――」は堂々たる時代劇に仕上がった。黒沢明監督のかつての時代劇を思わせるかのような、荘重な舞台装置に圧倒された。主要な舞台となる寺のなかには男子禁制の大奥ものを思い出させる淫靡さも漂う。時代劇のエッセンスが色とりどりにちりばめられていると言ったらいいか。

 俳優陣で出色なのは主役の大泉洋(42)。女たちが離婚成就のため駆け込む寺の居候男の役で、軽妙かつ明るい雰囲気が因果話のもつ暗い感じを取り払う。彼が放つ笑いはそれほど強烈ではないが、優しげな風貌が苦難の女性たちに向かうとき、ホッとした感じになる。

 大泉のこうした持ち味がヒットに寄与しているのは間違いないが、彼の“役割”はそれだけではなかった。映画公開のとき、よく出演者がメディアに登場して宣伝を行う。今回はその効果が抜群にあって、作品、役者の好感度ともどもアップしたともっぱらなのだ。

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