ダンス振付師は共感 日野皓正氏の“往復ビンタ”に賛否両論

公開日: 更新日:

「今、協調性のない子は非常に多いですね。ダンスの発表会で『子供の出番が少ない』と指導者や主催者にまでクレームをつける親もいて、わがままに育ちやすいのかもしれません。ビンタは問題かもしれませんが、団体演奏ですから、4カ月間必死に練習した他のメンバーを思うと、指導者として中断させたのは正しい行動では。“世界の日野″が行動を起こしたことで、子供に“協調性”の必要性を広く知らしめた点では良かったのではないでしょうか」

■手が出るのも分からなくはないが…

 日野は長期的に指導することを条件にこのプロジェクトを引き受け、行儀なども含め、音楽教育に注力していた。元大阪産業大客員教授の八幡義雄氏(教育学)もこう言う。

「相手の中学生にもソロパートを与え、個性を伸ばそうと努めていたし、自分の時間を犠牲にして魂を伝えていた。だからこそ、つい手が出るのもわからなくはないです。でも、文科省が『体罰にあたる』と言っている以上、それに従うしかない。厳しくない環境でいかに厳しく演出していくかが指導者の腕の見せどころでしょう」

 世界の日野のビンタは子供の教育に一石を投じたようだ。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    世良公則氏やラサール石井氏らが“古希目前”で参院選出馬のナゼ…カネと名誉よりも大きな「ある理由」

  2. 2

    新横綱・大の里の筆頭対抗馬は“あの力士”…過去戦績は6勝2敗、幕内の土俵で唯一勝ち越し

  3. 3

    年収1億円の大人気コスプレーヤーえなこが“9年間自分を支えてくれた存在”をたった4文字で表現

  4. 4

    浜田省吾の父親が「生き地獄」の広島に向ったA.A.B.から80年

  5. 5

    山尾志桜里氏は出馬会見翌日に公認取り消し…今井絵理子、生稲晃子…“芸能界出身”女性政治家の醜聞と凄まじい嫌われぶり

  1. 6

    「徹子の部屋」「オールナイトニッポン」に出演…三笠宮家の彬子女王が皇室史を変えたワケ

  2. 7

    “お荷物”佐々木朗希のマイナー落ちはド軍にとっても“好都合”の理由とは?

  3. 8

    ドジャース佐々木朗希 球団内で「不純物認定」は時間の問題?

  4. 9

    くら寿司への迷惑行為 16歳少年の“悪ふざけ”が招くとてつもない代償

  5. 10

    フジ親会社・金光修前社長の呆れた二枚舌…会長職辞退も「有酬アドバイザー」就任の不可解