小さんは訥々としゃべっているようで最後までちゃんと計算

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 花緑は今、放送作家の藤井青銅氏という良き座付き作家を得て、同時代落語に取り組んでいる。

「僕の得意でない分野のネタを書いてくるので視野が広がりました。どの作品も当然ネタ下ろしですから、すごく稽古をするようになった。それを続けた結果、40本を超えました。現在進行中の企画は、47都道府県をテーマにした同時代落語を完成させること。これは全国展開しているセレクトショップの会社の企画で、各地のフリースペースでネタ下ろしの会を開いてます。たとえば、静岡県では新幹線のこだまとひかりが会話してるところにのぞみが入ってくる噺。鹿児島県では西郷さんの銅像と西郷さんに狩られたうさぎが会話する噺です」

 最後に花緑の目指すところを伺おう。

「小さんは訥々としゃべっているようで、最後は盛り上がるようにちゃんと計算して演じてました。あの域まで達することができればと思います。長い道のりでしょうが」

 いつか花緑が7代目小さんを襲名し、師匠の域に達した落語を演じる姿を見てみたいと心から思う。 =おわり

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