落語ファン「小さんの孫ともあろうものが」と批判的だった

公開日: 更新日:

 真打ちになって数年間、さまざまなことに挑んだ。独演会では落語を演じるだけでなく、得意なピアノを弾いたり、ブレークダンスを見せたりした。若い客層は喜んだが、保守的な落語ファンは、「小さんの孫ともあろうものが」と批判的だった。しかし、マスコミはそういう花緑に好意的だった。雑誌のインタビューや対談などに登場する回数が増えたのだ。

「20代後半になって、テレビから声がかかりました。『徹子の部屋』などのトーク番組に出演したり、ドキュメンタリー番組の『情熱大陸』に取り上げられました。当時この番組に落語家が出るのは珍しかった。『こんな僕でも評価された』と自信がついたのはその時期です」

 私の印象に残っているのは、NHKの「トップランナー」というトーク番組である。その中で花緑はカメラに向かって、視聴者に語りかけるようにこう言ったのだ。

「もしあなたが聴いた落語がつまらなかったら、それは落語がつまらないのでなく、その落語家がつまらないのだと思って欲しい」

 このコメントには、「僕の落語は面白いから聴いてくれ」というメッセージが込められていると解釈した。いい度胸だと。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    北島三郎(3)「北島ファミリー」の長女・原田悠里が語る御大

  2. 2

    「マクドは健康保険と年金に加入できてよかった」 シニアが働き続けるために必要なこととは?

  3. 3

    徳川光圀(1)水戸黄門は全国漫遊などしていない 主に出かけたのは江戸と領地の往復

  4. 4

    東京・蒲田の2駅結ぶ蒲蒲線、大田区と地元を取材して分かった実現のハードルと地元の思い

  5. 5

    東京・大井町、OIMACHI TRACKSと対照的な東小路飲食店街、商店街理事長が直面する2つの問題

  1. 6

    NHK夏の音楽特番「うたであえたら」は北川景子のMCが見事 カオスと化した近年の紅白はお手本に

  2. 7

    「山口組」抗争指定解除へ、それでも対立は続く…6代目幹部「喜ぶのは早い」

  3. 8

    バナナマン日村が簡単に復帰できそうにない「もう1つの理由」…レギュラー11本抱える人気者のジレンマ

  4. 9

    止まらない高市首相SNS発信に官邸総動員の実態…この週末は3日間で11連投も「ゴキブリ」投稿で大炎上

  5. 10

    清水アキラさんが三男急死の直前に語っていた“せがれ”のこと 良太郎さんに口説かれものまねショー復帰