著者のコラム一覧
田崎健太ノンフィクション作家

1968年、京都市生まれ。ノンフィクション作家。早大卒業後、小学館入社。「週刊ポスト」編集部などを経て、99年末に退社。著書に「W杯に群がる男たち―巨大サッカービジネスの闇 」(新潮文庫)、「偶然完全 勝新太郎伝」(講談社+α文庫)、「真説・長州力 1951-2018」(集英社文庫)、「電通とFIFA」(光文社新書)、「真説・佐山サトル」(集英社インターナショナル)、「ドラガイ」(カンゼン)、「全身芸人」(太田出版)など多数。

浅香光代<上>さらしに裾を切ったブルマー…裸同然で舞台に

公開日: 更新日:

 もちろん 突然の抜擢は摩擦も生んだ。他の役者からの反発があり、結局、浅香さんはこの一座を離脱、自ら剣劇の劇団を立ち上げる。

 しかし、時期が悪かった。

 女性が主役を務める女剣劇にはエロチックな要素が含まれている。つまり、少なくない観客が立ち回りで崩れた胸元や、乱れた裾から太ももがちらつくのを楽しみにしていたのだ。そんなささやかな露出を戦後の新しい風俗、ストリップが時代遅れなものにした。

 多くの一座は、単独公演を開くことが出来ず、演芸場やストリップ劇場の演目のひとつとして舞台に立っていた。

 転機となったのは、川崎市の鶴見劇場での公演だった。

 浅香さんは、見せ場である大見えを切る場面で、さらしを緩めに巻いて落ちるように細工し、その下は裾を短く切ったブルマーのみ。つまり舞台の最も盛り上がる場面で裸同然の姿になったのだ。

 浅香さんはこう振り返る。

「その頃は、まだ男性とお付き合いもしたことがなかった。変な話、生理が来たのが17歳。その前だったんだから」

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