シェフがアーティストに フジ「料理の鉄人」は料理番組に革命を

公開日: 更新日:

「『料理の鉄人』で、料理番組に革命が起きました。それまでは『きょうの料理』(NHK)や『世界の料理ショー』(テレビ東京系)などのように、作り方を説明しながら、料理を作る番組が主流でした。しかし、この番組で、料理人同士が対戦をする新しい形ができたのです」

 中華の陳建一、フレンチの石鍋裕、和の道場六三郎ら、国民的人気シェフがこの番組から輩出された。

「収録スタジオも変化しました。大きなキッチンがスタジオになったキッチンスタジアムや、鉄人の肖像画が飾られているのも、今までの料理番組にはなかったことでした。解説はナレーションではなく、バトルの実況中継をするように、実況を福井(謙二)アナウンサーが、キッチンからのリポートは太田真一郎さんが担当しました」

 鹿賀丈史が派手な舞台衣装に身を包み、「アレ・キュイジーヌ!」と高らかに声を上げ、鉄人と挑戦者の料理対戦がスタートだ。

「のちに道場さんご本人から聞いたのですが、『あの番組が始まるまで我々は、ただの料理人、あるいはコックと呼ばれる普通の仕事人でした。それが“食”を生み出すアーティストになりました。昨日までメシ屋のオヤジだったのが有名人になり、写真集まで出すような人も出てきたくらいです。全て“料理の鉄人”のおかげです』とおっしゃっていました」

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  2. 2

    高市政権の物価高対策はもう“手遅れ”…日銀「12月利上げ」でも円安・インフレ抑制は望み薄

  3. 3

    元日本代表主将DF吉田麻也に来季J1復帰の長崎移籍説!出場機会確保で2026年W杯参戦の青写真

  4. 4

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  5. 5

    京浜急行電鉄×京成電鉄 空港と都心を結ぶ鉄道会社を比較

  1. 6

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  2. 7

    【時の過ぎゆくままに】がレコ大歌唱賞に選ばれなかった沢田研二の心境

  3. 8

    「おまえもついて来い」星野監督は左手首骨折の俺を日本シリーズに同行させてくれた

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾