シェフがアーティストに フジ「料理の鉄人」は料理番組に革命を

公開日: 更新日:

「『料理の鉄人』で、料理番組に革命が起きました。それまでは『きょうの料理』(NHK)や『世界の料理ショー』(テレビ東京系)などのように、作り方を説明しながら、料理を作る番組が主流でした。しかし、この番組で、料理人同士が対戦をする新しい形ができたのです」

 中華の陳建一、フレンチの石鍋裕、和の道場六三郎ら、国民的人気シェフがこの番組から輩出された。

「収録スタジオも変化しました。大きなキッチンがスタジオになったキッチンスタジアムや、鉄人の肖像画が飾られているのも、今までの料理番組にはなかったことでした。解説はナレーションではなく、バトルの実況中継をするように、実況を福井(謙二)アナウンサーが、キッチンからのリポートは太田真一郎さんが担当しました」

 鹿賀丈史が派手な舞台衣装に身を包み、「アレ・キュイジーヌ!」と高らかに声を上げ、鉄人と挑戦者の料理対戦がスタートだ。

「のちに道場さんご本人から聞いたのですが、『あの番組が始まるまで我々は、ただの料理人、あるいはコックと呼ばれる普通の仕事人でした。それが“食”を生み出すアーティストになりました。昨日までメシ屋のオヤジだったのが有名人になり、写真集まで出すような人も出てきたくらいです。全て“料理の鉄人”のおかげです』とおっしゃっていました」

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  2. 2

    【原田真二と秋元康】が10歳上の沢田研二に提供した『ノンポリシー』のこと

  3. 3

    カーリング女子フォルティウスのミラノ五輪表彰台は23歳リザーブ小林未奈の「夜活」次第

  4. 4

    3度目の日本記録更新 マラソン大迫傑は目的と手段が明確で“分かりやすい”から面白い

  5. 5

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  1. 6

    福山雅治&稲葉浩志の“新ラブソング”がクリスマス定番曲に殴り込み! 名曲「クリスマス・イブ」などに迫るか

  2. 7

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  3. 8

    松岡昌宏も日テレに"反撃"…すでに元TOKIO不在の『ザ!鉄腕!DASH!!』がそれでも番組を打ち切れなかった事情

  4. 9

    年末年始はウッチャンナンチャンのかつての人気番組が放送…“復活特番”はどんなタイミングで決まるの?

  5. 10

    査定担当から浴びせられた辛辣な低評価の数々…球団はオレを必要としているのかと疑念を抱くようになった