(3)水の音を聞いただけで突然漏れる…「切迫性尿失禁」の正体

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 切迫性尿失禁も、尿漏れで多くを占めるタイプだ。「突然生じる急激な尿意(=過活動膀胱)」があり、トイレに間に合わずに漏らしてしまう。水の音を聞いただけで、または外出から戻って家のドアノブを触った瞬間に、我慢できないほどの尿意を感じ、漏らしてしまう人も珍しくない。「ドアノブ症候群」という言葉もあるほどだ。

「自分の意思とは関係なく、膀胱が“暴走する”ことが原因です。通常は、大脳が『いまは尿を出さないで、止まって』と命令し、尿漏れを防いでいるのですが、なんらかの原因で“鍵”が外れ、『排尿しろ』と命令するようになるのです。ある日突然、過活動膀胱および切迫性尿失禁を起こす人も少なくありません」(日本橋骨盤底診療所・安倍弘和所長=以下同)

 精神的な影響が大きいのも特徴だ。尿漏れの経験者には「またしてしまったらどうしよう」という不安や精神的緊張が、自律神経を介して膀胱を刺激し、尿意を増強させるという悪循環に陥る人もいる。

 切迫性尿失禁は、加齢で起こりやすくなる。パーキンソン病や脳血管障害、糖尿病、前立腺肥大症といった病気が関係しているものもある。最近、注目されている原因は、女性のGSM(閉経関連尿路性器症候群)、そしてMPPS(筋筋膜性骨盤疼痛症候群)だ。

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