著者のコラム一覧
古谷彰子愛国学園短期大学准教授

早稲田大学大学院卒。早稲田大学時間栄養学研究所招聘研究員、愛国学園短期大学准教授、アスリートフードマイスター認定講師。「食べる時間を変えれば健康になる 時間栄養学入門」「時間栄養学が明らかにした『食べ方』の法則」(ともにディスカヴァー・トゥエンティワン)などがある。

【トゥルギルムマッククス】夕食におすすめ!GI値が低いが満腹度は高い

公開日: 更新日:

 韓国で近年人気を広げ、日本でもSNSを通じて注目されている料理があります。「トゥルギルムマッククス」──。まるで噛んでしまいそうなネーミングのこの料理は、茹でたそばをエゴマ油と醤油で和え、海苔とゴマを散らしたシンプルな一皿です。そばの産地として知られる江原道の郷土料理「マッククス」の新しい食べ方として、2010年代に韓国・京畿道の飲食店で生まれ、家庭にも広がったとされています。

 この料理が支持を集める背景には、主役であるそばの栄養特性があります。そばはタデ科の植物の実を原料とし、イネ科の米や小麦とは異なる食品です。GI値(食後血糖の上昇度を示す指標)は50台前半とされ、白米やうどんより低い傾向にあります。また食物繊維を比較的多く含み、満腹感の持続に寄与する食品として知られています。

 さらに必須アミノ酸のリジンを比較的多く含み、植物性タンパク質としての質にも特徴があります。加えて、そば特有のポリフェノールであるルチンは、毛細血管の機能維持に関与する成分として報告されています。ルチンは水溶性のため茹で汁に溶け出す性質があり、そば湯を飲む習慣は栄養をムダなく摂取する方法といえます。

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