三浦春馬さんは夢なき時代の犠牲者か…黒沢年男“喝破”の念

公開日: 更新日:

 公私ともに破天荒だったからこそ、その魅力に磨きがかかり、色気や狂気が作品に投影される。活躍にはリターンがあり、スターになると名声を得て、一等地に豪邸を建て、外車を何台も所有するのが当たり前だった。

 超のつく売れっ子俳優だった三浦さんも昭和の時代ならば、もっと手足を伸ばし、思い詰めるほど悩まずに済んだかもしれない。そう黒沢は言いたいのかもしれない。

「俳優が俳優らしく生きられた昭和の芸能界に引き戻したい。芸能界は大衆が憧れる世界でなくてどうする」と晩年、苦言を呈していた梅宮さん。令和時代のスター俳優の死は、俳優が俳優らしく生きられない時代の犠牲者という側面も否めない。 

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「ばけばけ」好演で株を上げた北川景子と“結婚”で失速気味の「ブギウギ」趣里の明暗クッキリ

  2. 2

    西武・今井達也「今オフは何が何でもメジャーへ」…シーズン中からダダ洩れていた本音

  3. 3

    N党・立花孝志容疑者にくすぶる深刻メンタル問題…日頃から不調公言、送検でも異様なハイテンション

  4. 4

    我が専大松戸は来春センバツへ…「入念な準備」が結果的に“横浜撃破”に繋がった

  5. 5

    N党・立花孝志氏に迫る「自己破産」…元兵庫県議への名誉毀損容疑で逮捕送検、巨額の借金で深刻金欠

  1. 6

    高市首相「議員定数削減は困難」の茶番…自維連立の薄汚い思惑が早くも露呈

  2. 7

    高市内閣は早期解散を封印? 高支持率でも“自民離れ”が止まらない!葛飾区議選で7人落選の大打撃

  3. 8

    高市政権の物価高対策はパクリばかりで“オリジナル”ゼロ…今さら「デフレ脱却宣言目指す」のア然

  4. 9

    高市首相は自民党にはハキハキ、共産、れいわには棒読み…相手で態度を変える人間ほど信用できないものはない

  5. 10

    “文春砲”で不倫バレ柳裕也の中日残留に飛び交う憶測…巨人はソフトB有原まで逃しFA戦線いきなり2敗