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石原藤樹「北品川藤クリニック」院長

信州大学医学部医学科大学院卒。同大学医学部老年内科(内分泌内科)助手を経て、心療内科、小児科研修を経て、1998年より「六号通り診療所」所長を務めた。日本プライマリ・ケア学会会員。日本医師会認定産業医・同認定スポーツ医。糖尿病協会療養指導医。

基準は7時間…「睡眠時間が短いと太る」は本当か?

公開日: 更新日:

 睡眠時間が短いことは、多くの病気のリスクになることが分かっています。その基準はおおむね7時間とされていて、それを下回ると糖尿病や心臓病など、多くの病気のリスクが高まることが報告されています。そして、体重増加と肥満も睡眠不足で増えるとされているのです。

 ただ、「睡眠不足で太る」というのは、4~5時間という極端な短時間睡眠を2週間以内の短期間続けた場合の研究結果がもとになっていて、それより軽度の睡眠不足が長く続いた場合の影響はまだ不明の点が多いのです。

 今年の米国内科学会の医学誌に、最新の研究結果が報告されています。太り気味や高血圧などのメタボのリスクを持つ、睡眠時間は平均して7時間以上の成人95人を対象として、眠りにつく時間を通常より1.5時間遅くするよう指示します。これを6週間続けたところ、実際に睡眠時間は平均で78.4分短縮しました。そして、こうした睡眠時間の短縮により、体重が平均450グラム増加し、腹囲も0.52センチ増えていたのです。

 そのメカニズムは複雑ですが、睡眠不足では日中の活動量も減り、代謝に関わるホルモンバランスも崩れることなどが、体重増加の原因と推測されています。睡眠時間を削ることは体の代謝に影響を与え、肥満につながる生活習慣だと考えた方がよいようです。

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