“ロシアのビザ”で国後島を訪れる日本人が毎年いる 入域管理官が明かした衝撃の事実と実態
2017年8月2日付の紙面記事を再掲載
4年超に及ぶウクライナ侵攻で手一杯と見られてきたロシアのプーチン大統領が北方領土の択捉島を訪問し、衝撃が走っている。国際社会と足並みをそろえた日本の対ロ制裁に大統領は激怒し、1992年に始まった「ビザなし交流」(北方四島交流)を2022年3月に打ち切った。近くて遠い北方領土はどんな様子なのか。9年前の交流に参加し、国後島と択捉島を訪問した筑波大名誉教授の中村逸郎氏(ロシア政治)のルポルタージュをアーカイブから振り返る(年齢、肩書は当時のまま)。
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羽田空港から中標津空港に飛び、根室で1泊。バスや交流事業船を乗り継ぎ、およそ8時間の移動でようやく国後島に到着した。入域管理局のあるメンデレーエフ空港に向かうと、イカつい顔立ちをしたロシア人男性が声を潜めてこう話した。
「年に2、3人の日本人がパスポートとロシア入国ビザ、サハリン国境管理局が発行する国後島入域許可書を持ってサハリン島からの飛行機でやって来ます」
閑散としたロビーの片隅で衝撃的な事実を口にしたのは、ロシア連邦政府の入域管理官だった。


















