「邦人拉致」伊藤祐靖著

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「邦人拉致」伊藤祐靖著

 対日工作員として日本に潜入した朴安明は、能登半島で男子中学生を拉致する。麻袋をかぶせた中学生を富山湾の仏島沖合で待つ工作母船「第二大和丸」に乗せるため、ワンボックスカーから降ろした。

 すると、石川県側の国道から赤ランプを点滅させたパトカーが走ってきた。石川県警と富山県警のパトカーがワンボックスカーを挟むように停車した。朴は「船に乗る。走れ!」と命じ、工作員が中学生を引きずりながら走った。

 北朝鮮による不審工作を阻止するために創設された自衛隊の特殊部隊が、男鹿半島の石油備蓄基地を守るために活躍する。

 自衛隊の特殊警備隊創設者が書いたリアリティーあふれる小説。 (新潮社 2200円)

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