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二田一比古ジャーナリスト

福岡県出身。大学卒業後、「微笑」(祥伝社)の記者に。その後、「Emma」「週刊文春」(ともに文芸春秋)をはじめ、多くの週刊誌、スポーツ新聞で芸能分野を中心に幅広く取材、執筆を続ける。フリー転身後はコメンテーターとしても活躍。

沢田研二に不倫と別居説…自宅周辺の聞き込みは即バレした

公開日: 更新日:

 聞き込みを諦め別居先を突き止める作戦に変更。当時は「夜のヒットスタジオ」など生の歌番組が全盛期。番組終わりが追っかけにはベストだった。タクシーと違い事務所の車での送迎は、常日頃から追跡には気を付けている。早々に追い掛けているのはバレていた。

 まき方も手慣れたもので大きな車線から突然、ウインカーを付けずに左に曲がる。追うほうも慌てて曲がると、ちょっと先に車は停車している。通り過ぎるしかない。そのまま、まかれた。

 結局、不倫・別居に関する決定的な報道はないまま沢田と元ザ・ピーナッツの伊藤エミさんは1987年に離婚。2年後に沢田は田中裕子と再婚。出雲大社で式を挙げた。NGと思われていた取材の許可が出た。世紀のカップルの式にメディアが大挙して出雲に入った。

 メインは写真。週刊誌がテレビや新聞と同じ絵ではわざわざ出雲まで行った意味がない。「スポーツ紙から写真を買うのと変わらない」と言われるのがオチ。腕を試されるのは記者とカメラマン。

 同行したカメラマンは日頃、政治を主体にしていて芸能は不慣れだった。一抹の不安があった。多くのメディアが本殿前での2人を狙っていた。するとカメラマンは「控室を狙いましょう」と言ってきた。ダメもとで裏に回った。彼はいつも政治家を撮っている習慣でこの日もスーツを着ていた。これが幸いした。

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