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神田松鯉講談師

昭和17年生まれ。群馬県出身。新劇・松竹歌舞伎などの俳優を経て、昭和45年2代目神田山陽に入門。昭和52年真打ち昇進。平成4年3代目神田松鯉を襲名。令和元年重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定。

人気のある源平盛衰記「扇の的」はどのように楽しむ?

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 また、徳川戦記「三方ケ原」は全6冊の長編。

「すべてやると10時間以上はかかります。講談の基本中の基本で、『頃は元亀3年壬申年10月14日……』と冒頭の『五色備え』だけは稽古でも必ずやらせます」

 七五調のリズムを体に馴染み込ませ、講釈師に必要な大きな声を養うのに最適な演目になっている。

「明治時代の4代目宝井馬琴先生は軍談の名人といわれていました。この馬琴先生の弟子だった馬場光陽先生は私の師匠山陽の客分でして、軍談で評判の先生でした。私はこの馬場光陽先生に『勧進帳』と『扇の的』を教えてもらったんです」

 本格的な軍談の流れをくむ松鯉師匠の軍談はダンディズムとロマンにあふれ、気合を感じる演目だ。寄席で名演をぜひ!

(構成=浦上優)

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