著者のコラム一覧
神田松鯉講談師

昭和17年生まれ。群馬県出身。新劇・松竹歌舞伎などの俳優を経て、昭和45年2代目神田山陽に入門。昭和52年真打ち昇進。平成4年3代目神田松鯉を襲名。令和元年重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定。

今の講談界を支えているのは女性 その数は男性の倍だ

公開日: 更新日:

 古典芸能はいくつかの流派などに分かれているのが普通だが、講談はどうなっているのか。

「講談には2つの団体があります。私の師匠2代目神田山陽がつくった日本講談協会と、講談協会です。私が神田一門の総領で弟妹弟子は両方の団体にいますが、みんな師匠山陽の弟子です。日本講談協会の会長は私の妹弟子の神田紅で、講談協会の会長は一龍斎貞水先生です。81歳の貞水先生は人間国宝で、一番古い現役の講釈師です」

 ちなみに、松鯉師匠は日本講談協会の名誉会長を務める。

 講談協会には一龍斎、宝井、田辺、神田、桃川という江戸時代から続く派がある。

「例えば6代目一龍斎貞山先生は『赤穂義士』で売れたので、『義士伝は一龍斎のお家芸だ』なんて言います。すごく売れた人がいると○○派のお家芸と言う傾向があるんですね。初代の神田伯山は『徳川天一坊』で蔵を建てたという川柳ができたほどで、神田派のお家芸といわれるゆえんです。宝井派は4代目の宝井馬琴先生が軍談で売った。田辺派はあのヒゲの一鶴先生が弟子を多く残しました」

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  2. 2

    【原田真二と秋元康】が10歳上の沢田研二に提供した『ノンポリシー』のこと

  3. 3

    カーリング女子フォルティウスのミラノ五輪表彰台は23歳リザーブ小林未奈の「夜活」次第

  4. 4

    3度目の日本記録更新 マラソン大迫傑は目的と手段が明確で“分かりやすい”から面白い

  5. 5

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  1. 6

    福山雅治&稲葉浩志の“新ラブソング”がクリスマス定番曲に殴り込み! 名曲「クリスマス・イブ」などに迫るか

  2. 7

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  3. 8

    松岡昌宏も日テレに"反撃"…すでに元TOKIO不在の『ザ!鉄腕!DASH!!』がそれでも番組を打ち切れなかった事情

  4. 9

    年末年始はウッチャンナンチャンのかつての人気番組が放送…“復活特番”はどんなタイミングで決まるの?

  5. 10

    査定担当から浴びせられた辛辣な低評価の数々…球団はオレを必要としているのかと疑念を抱くようになった