NHK「ブラタモリ」いまでも高視聴率の秘密とは…タモリに台本はないのに仕込みは超入念

公開日: 更新日:

 ロケは基本的に2泊3日で2本撮り、タモリのパートは1日で撮影してしまう。各回のテーマはタモリも同行の女性アナも知らされず、番組冒頭の「タモテバコ」を開けて初めて「お題」がわかる。2人に宿泊先は伝えられるが、「事前にロケ先のことは調べるな」と厳命され、それが新鮮な驚きや発見を生む。

 しかし、仕込みは入念だ。事前の取材や準備に2カ月、ロケ・編集に1カ月かけ、常に5~6チームが動いている。出かけた先でタモリに地元の解説・説明をする案内人は、何十人も会って選ぶ。さらに、収録1週間前には、プロデューサーらスタッフが本番でタモリが歩く道や訪ねる場所に実際に出かけて最終チェックする。台本がないのはタモリと同行アナだけなのだ。

 ブラつく場所はどう選ぶのか。中村貴志チーフプロデューサーは「ブラタモリは、作ろうと思ったらすべての市町村で作れる。どの町にも歴史があり、絶対面白くなります」と話している。自治体からの「ウチでブラついて」という売り込みも多い。ただ、だれもが知っているところの、だれも知らなかった歴史・文化や地形の話が、やはりウケるという。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  2. 2

    国分太一問題で日テレの「城島&松岡に謝罪」に関係者が抱いた“違和感”

  3. 3

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  4. 4

    片山さつき財務相の居直り開催を逆手に…高市首相「大臣規範」見直しで“パーティー解禁”の支離滅裂

  5. 5

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  1. 6

    小林薫&玉置浩二による唯一無二のハーモニー

  2. 7

    森田望智は苦節15年の苦労人 “ワキ毛の女王”経てブレーク…アラサーで「朝ドラ女優」抜擢のワケ

  3. 8

    臨時国会きょう閉会…維新「改革のセンターピン」定数削減頓挫、連立の“絶対条件”総崩れで手柄ゼロ

  4. 9

    阪神・佐藤輝明をドジャースが「囲い込み」か…山本由伸や朗希と関係深い広告代理店の影も見え隠れ

  5. 10

    阪神・才木浩人が今オフメジャー行きに球団「NO」で…佐藤輝明の来オフ米挑戦に大きな暗雲