足腰衰える高齢親の健康寿命を延ばすなら、「筋トレ」「ウオーキング」よりもまず100円ショップへ?

公開日: 更新日:

「最近、実家に帰ると、親の歩き方が少し気になる」

「自分自身も、なんだか疲れやすい」

「家の中で、つまずくことが増えた気がする」

 そんなふうに感じることはありませんか。30代から50代になると、自分の体だけでなく、親の将来の健康もふと気になり始めます。階段の上り下り、部屋の移動、夜中のトイレ。昔は何とも思わなかった動きが、少しずつ心配の種になっていくのです。親の健康寿命を縮める原因として転倒は大きな要因です。今回は、新刊「ストレスゼロで一生歩ける!5ミリの壁体操」(サンクチュアリ出版)の著者で、柔道整復師の福嶋尊氏が、予防のために家でできることを紹介しています。

  ◇  ◇  ◇

 転倒予防と聞くと、まず思い浮かぶのは筋トレかもしれません。あるいはウォーキングかもしれません。さらには、高価なサプリを飲むことかもしれません。もちろん、筋力や体力を保つことは大切です。

 でも、家の中での転倒を減らすためには、まず「歩く場所の安全」を整えることが欠かせません。たとえば、USB充電コード、延長コード、テレビの配線、冬場のストーブのコードも危険です。リビングでスマホを充電しながらテレビを見たり、寝室で充電器を差しっぱなしにしている家庭もあるでしょう。どれも、よくある日常の風景ですが、その何気ないコードが、思わぬ転倒のきっかけになることがあります。

「コードくらいで転ぶの?」 そう思うかもしれません。けれど、転倒は大きな段差だけで起こるものではありません。たった一本のコード、 少しめくれたラグ、床に置いたバッグ、読みかけの新聞。ほんの少し足先が引っかかるだけで、体は前に持っていかれます。若い頃なら「おっと」と踏みとどまれたかもしれません。でも、反応が一瞬遅れると、そのまま前のめりに転んでしまうことがあります。

■本当の怖さは転んだ瞬間だけではない

 転倒の怖さは、転んだ瞬間だけではありません。手をつく。 腰を打つ。 太ももの付け根を骨折する。そして救急車で運ばれて入院し、しばらく安静になる。

 ここから、日常は一気に変わります。「ケガは治れば大丈夫」と思うかもしれません。たしかに、打撲や骨折そのものは時間をかければ回復します。けれど問題は、その間に体が弱ってしまうことです。動かない時間が続くと、筋力も体力も落ちます。歩くことが怖くなる。外出が減る。人に会う機会が減る。気持ちまで内側に向いてしまう。「少しつまずいただけ」が、暮らしそのものを変えてしまう。

 そして、その先に寝たきりや介護が必要な生活が見えてくることもあるのです。

 だからこそ、転倒予防は大げさに考えすぎなくて大丈夫です。まずは、足元を整えること。毎日歩く場所から、つまずく原因を減らすことです。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    2度目の離婚に踏み切った吉川ひなの壮絶半生…最初の夫IZAMとは"ままごと婚"と揶揄され「宗教2世」も告白

  2. 2

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  3. 3

    嶋基宏は一時期ノイローゼ状態になっていた...心ここにあらずで、魂が抜けた状態に

  4. 4

    伊藤健太郎とキンプリ永瀬廉で明暗クッキリ…「熱愛報道」出口夏希の足を引っ張りかねない“イメージ格差”

  5. 5

    なぜ「愛子天皇」ではダメなのか? 美智子さまが心情を吐露する出版物を準備中…と政界で話題

  1. 6

    嵐が去る前に思い出す…あの頃の「松本潤」と「大野智」

  2. 7

    視聴率の取れない枠にハマった和久田麻由子アナの不運 与えられているのは「誰でもできる役割」のみ

  3. 8

    不慮の事故で四肢が完全麻痺…BARBEE BOYSのKONTAが日刊ゲンダイに語っていた歌、家族、うつ病との闘病

  4. 9

    居酒屋倒産が過去最多ペース 客離れの背景にある「飲み放題5000円」の壁

  5. 10

    巨人“育成の星”のアクシデントに阿部監督は顔面硬直、原辰徳氏は絶句…桑田真澄氏の懸念が現実に