安倍元首相に反省の色なし! BSフジ番組でナマ大放言1時間超、「台湾有事」に前のめり

公開日: 更新日:

「台湾有事は日本有事であり、日米同盟の有事」発言で物議を醸す安倍元首相が懲りずにボルテージを上げている。7日はBSフジ「プライムニュース」に1時間超も生出演。

【写真】この記事の関連写真を見る(27枚)

 米国の北京五輪外交的ボイコットをめぐり、「首脳が行ったり、外務大臣が行ったりというのは競技とは関係ない」と米国追随をにおわせるなど、言いたい放題。

 司会者から「自民党の最大派閥・清和会の会長に就任されました、安倍晋三元総理大臣にお越しいただきました」と紹介された安倍氏は、口を真一文字に結んだまま応じたが、いったん口を開くとマシンガントークが止まらない。指さしも健在だ。

 番組テーマは「台湾有事は日本有事…発言の真意と対中政策」。オンライン参加した台湾シンポジウムでの発言の意図を問われた安倍氏は、中国が台湾に対する圧力を強めているとして、早口でこうまくし立てた。

「(台湾は)与那国島、先島列島(先島諸島)と100キロしか離れていないんですから。有事となれば、日本にとっても少なくとも『重要影響事態』になりますから」「日本の意思を示しておく。どういうことに発展する危険性があると申し上げていく必要がある」

「米国と一緒に打撃力行使」

 安倍氏はさらに、台湾海峡に米軍が展開し、中国から武力攻撃を受ける可能性に言及。「存立危機事態」へ発展する可能性を強調し、「集団的自衛権の行使を行うことになる」と前のめり。首相在任中に言い出した敵基地攻撃能力保有についても正当化し、話をどんどん飛躍させた。

「北朝鮮がミサイルを発射してどっかに着弾する。米国が報復して第2撃、第3撃はダメだと示す。三沢(基地)からF16(戦闘機)が爆弾を積んで攻撃に行く。日本に〈一緒に行こうよ〉と言いますよね。その時は一緒に行って打撃力を行使する。〈できない〉という答えはあり得ない」

 政権を2度もブン投げたくせに、なぜこうもヤル気満々なのか。

「岸田総理は独自色をジワジワ出し、政権樹立の立役者を自負する安倍元総理の要望を聞き流し始めている。清和会は安倍派に衣替えしたものの、派内の空気は歓迎ムードには程遠い。焦りを感じ、存在感誇示に躍起なのでしょう」(政界関係者)

 司会者から「領袖になったってことはもう一回、どうスか?」と水を向けられた安倍氏は、「そんなことは誰も考えていませんし」と言いつつ、まんざらではない様子でニヤニヤ。それこそあり得ない。

*この記事の関連【動画】もご覧いただけます。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  2. 2

    「ばけばけ」好演で株を上げた北川景子と“結婚”で失速気味の「ブギウギ」趣里の明暗クッキリ

  3. 3

    FNS歌謡祭“アイドルフェス化”の是非…FRUITS ZIPPER、CANDY TUNE登場も「特別感」はナゼなくなった?

  4. 4

    「戦隊ヒロイン」ゴジュウユニコーン役の今森茉耶 不倫騒動&未成年飲酒で人気シリーズ終了にミソ

  5. 5

    2度不倫の山本モナ 年商40億円社長と結婚&引退の次は…

  1. 6

    女子プロレス転向フワちゃんいきなり正念場か…関係者が懸念するタレント時代からの“負の行状”

  2. 7

    《もう一度警察に行くしかないのか》若林志穂さん怒り収まらず長渕剛に宣戦布告も識者は“時間の壁”を指摘

  3. 8

    学歴詐称問題の伊東市長より“東洋大生らしい”フワちゃんの意外な一面…ちゃんと卒業、3カ国語ペラペラ

  4. 9

    NHK大河「べらぼう」に最後まで東洲斎写楽が登場しないナゼ?

  5. 10

    松本人志を口火に永野芽郁にフワちゃん…“やらかし芸能人”続々復活の11月 3人の間で地上波復帰レース勃発の奇観

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  2. 2

    片山さつき財務相“苦しい”言い訳再び…「把握」しながら「失念」などありえない

  3. 3

    阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

  4. 4

    阪神・佐藤輝明にライバル球団は戦々恐々…甲子園でのGG初受賞にこれだけの価値

  5. 5

    高市首相「世界の真ん中で咲き誇る日本外交」どこへ? 中国、北朝鮮、ロシアからナメられっぱなしで早くもドン詰まり

  1. 6

    “文春砲”で不倫バレ柳裕也の中日残留に飛び交う憶測…巨人はソフトB有原まで逃しFA戦線いきなり2敗

  2. 7

    阪神・佐藤輝明の侍J選外は“緊急辞退”だった!「今オフメジャー説」に球界ザワつく

  3. 8

    ドジャースからWBC侍J入りは「打者・大谷翔平」のみか…山本由伸は「慎重に検討」、朗希は“余裕なし”

  4. 9

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  5. 10

    古川琴音“旧ジャニ御用達”も当然の「驚異の女優IQの高さ」と共演者の魅力を最大限に引き出すプロ根性